部署ターゲティングの“よくある失敗” ― スルーされる DM に共通する落とし穴とは?(第8回)
1.導入 ― 「理由のある失敗」と「気づきにくい失敗」
BtoBのダイレクトメール(DM)が読まれないとき、「内容が弱かった」と思いがちですが、実際にはもっと手前の工程でズレが起きていることがよくあります。
DMがスルーされるのは偶然ではなく、多くの場合“理由のある失敗”です。本記事では、その中でも部署ターゲティングで起きやすい典型的な落とし穴を整理します。
2.よくある失敗① ― 「企業ターゲットは合っているのに部署がズレている」
最も多いのが、企業単位では正しいのに、DMが届く部署が適切でないというケースです。
- 新技術の案内を総務へ送る
- 運用改善の情報を購買に送る
- 中長期検討が必要なテーマを現場部門に送る
住所は合っていても「部屋番号だけ違う」状態。届いてはいるが、“読むべき人に届いていない”ため、内容が評価される前に埋もれてしまいます。
3.よくある失敗② ― 「部署名リストの精度を過信する」
部署名リストはDMの基盤ですが、リストだけでターゲットが完璧になるわけではありません。
- キーワード検索で似て非なる部署が混ざる
- 部署名が更新されていない
- 企業ごとで部署の役割が異なることを踏まえていない
「経営企画」といった部署でも役割は企業ごとに異なります。部署名は“方向性のヒント”であり、“断定材料”ではない点に注意が必要です。
4.よくある失敗③ ― 「部署別の読み方を考えずに“一律 DM”を送ってしまう」
効率を重視して“一律DM”を送る企業は多いですが、部署ごとに読み方が違う以上、そこにはリスクがあります。
- 企画: 新しさがないと関心を持ちにくい
- 総務: 実務に結びつかないと読み進めない
- 経営企画: 全社視点に落とし込めないと判断しづらい
- 購買: 比較材料が不足すると判断できない
部署ごとに“見たい風景”があるため、重点の置き方を変えない“一律DM”では情報が流れてしまいやすくなります。
5.よくある失敗④ ― 「フォローの話し方が部署と噛み合わない」
DM後のフォローが部署の判断軸と合わないと、会話が進みにくくなります。
- 企画に条件面を先に出しすぎる
- 総務に抽象的な話から入る
- 経営企画に個別改善の話だけをする
- 購買に情報を整理しないまま説明する
部署ごとに判断基準が違うため、“最初の一言”が噛み合わないと会話が止まりやすいという特徴があります。
6.誤解と注意点 ― 「部署ごとに別 DM を作るべき」と考えないこと
部署ターゲティングの重要性を意識すると、「部署別DMを完全に作らないといけない?」と考えがちですが、実際には必要ありません。
- 内容の7〜8割は共通
- タイトル・強調ポイント・構成の2〜3割を部署別に調整
- 部署ごとの“読みたい順番”に情報を並べる
部署ターゲティングは“量を増やす”のではなく、“情報の角度を整える”取り組みです。
7.まとめ ― 失敗の多くは“小さなズレ”が原因
部署ターゲティングで起きる失敗のほとんどは、以下のような“小さなズレ”の積み重ねです。
- 宛先のズレ
- 部署名の解釈のズレ
- メッセージの角度のズレ
- 会話の入口のズレ
しかし、この小さなズレがDMの成果を大きく左右します。
次回(第9回)では、部署名リスト × CRM/MA を組み合わせて、DMの効果を継続的に高める方法をご紹介します。
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