DM は“誰宛てに送るか”で変わる ― 部署ペルソナ設計とメッセージ戦略の基本(第4回)
1.導入 ― 「同じ DM を全員に送る」はもう古い
BtoBのダイレクトメール(DM)は、部署によって受け取られ方が大きく異なります。それにもかかわらず、同じ内容を全部署に一斉送付してしまうケースは少なくありません。
これは、相手の好みを知らないまま全員に同じ味付けの料理を出すようなものです。“誰宛てなのか”を決めて作るDMと、誰向けでもないDMでは反応率がまったく違います。
そこで役に立つのが「部署ペルソナ」という考え方です。
2.部署ペルソナとは ― 部署の“考え方の傾向”を一枚にまとめる設計図
部署ペルソナとは、部署の役割・関心・重視ポイントをまとめた“想定読者像”です。個人像ではなく、部署の“業務傾向”に焦点を当てる点が特徴です。
【部署の一般的な傾向】
- 企画部門: 新しい取り組み・改善策に関心。社内展開しやすい理由を重視。
- 総務部門: 安全性・運用効率・手間削減に直結する情報を優先。
- 経営企画部門: 中長期メリット・リスク低減・全社への影響を評価。
- 購買部門: 比較できる情報(価格・条件・導入しやすさ)を明確に求める。
部署名は、その部署が“何を気にしているか”を示す看板のようなもの。DMの方向性を決める土台になります。
3.メッセージ戦略はこう変わる ― 部署別に「伝える角度」を調整する
部署ペルソナを作ると、DMのメッセージは大きく書き換える必要はなく、“どの角度を強調するか”を調整するだけで精度が上がります。
● 企画部門向け:「将来の可能性」「新しい視点」を強調
新規性や他社事例など、検討のきっかけになる情報が効果的。
● 総務部門向け:「手間削減」「効率化」「運用のしやすさ」を強調
日々の業務にすぐ結びつく内容として整理されていると理解されやすい。
● 経営企画向け:「全社最適」「リスク低減」「中長期効果」
「導入すると何が変わるのか」を俯瞰視点で示すと評価されやすい。
● 購買向け:「比較情報」「条件提示」「導入しやすさ」を強調
判断材料を早期に示すことで、読み手の負担が軽くなる。
同じ内容でも、伝える角度を変えるだけで「読まれやすさ」が大きく変わります。
4.誤解と注意点 ― 部署ごとに DM を“作り替える”必要はない
部署ペルソナは「全部署向けにDMを作り分ける」ことではありません。強調ポイントだけを調整すれば十分に効果が出ます。
- 構成は共通のまま、強調ポイントだけ変える
- タイトル・リード文・強調枠など目に入りやすい部分を変える
- 部署ごとの送り先を変えつつ、内容は7~8割共通でOK
部署ペルソナは「読み手に焦点を合わせる」ための設計作業と捉えると分かりやすくなります。
5.まとめ ― DM は“読まれる設計”ができて初めて成果につながる
部署ペルソナは、DMを「誰に」「どの角度で」届けるかを明確にする道しるべです。
送り先が明確になることで、DMは読まれやすくなり反応も安定します。
次回(第5回)では、部署名リストの整備とデータ管理の基本として、表記ゆれや重複など実務でつまずきやすいポイントを分かりやすく解説します。
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