- 紙のダイレクトメール担当になったけど、どうデザインすれば良いのかわからない
- DMの効果を最大化するには、デザインのどこを重視すればいいんだろう
このような悩みを抱えるDM担当者、駆け出しのグラフィックデザイナーさんは多いと思います。
さらに高い目標設定やクオリティを求められると、よりプレッシャーになりデザイン事態を難しく考えてしまいがちです。
今回はそんな方のために、印刷物を多く制作してきたアスカ企画が「DMデザインに入る前に意識すること」「DMデザインのコツを3つ」「参考事例」「DMでアプローチする際の注意点」を解説していきます。
この記事を読むことで、DMを効果が見込めるデザインに仕上げ、送る時の注意点も理解できるようになります。
専門用語などを使わずわかりやすく解説していきますので、参考にしていただきDMデザインに役立ててくださいね。
DMのデザインに入る前に意識すべき3ステップ
ダイレクトメールを制作する際は、「効果を出すこと」「納期」など様々な要因でデザインに意識が向いてしまいがちです。
しかし、DMのデザインに着手する前に「ターゲットや目的を明確にする」ことでスムーズにデザインに入ることができます。
ここでは、DMデザインの前に具体的にどんなことを意識すべきなのかを解説していきます。
ステップ①ターゲットを明確にする
ダイレクトメールをデザインに入る前に意識すべきポイント1つ目は「ターゲットを明確にする」ことです。
具体的にはターゲットの下記内容を書き出してまとめましょう。
- 年齢
- 性別
- 年収
- 趣味/嗜好 など
例えばですが、20代~30代がターゲットの製品であれば「若い人が目を惹くデザイン」
高級マンションのキャンペーンで年収が高い方がターゲットであれば「高級感のある色味を使ったデザイン」など
ターゲットを明確にすることでデザインのベースを決めることができます。
「誰に届けるか」ではなく、DMで効果を出すことに意識が向いてしまうと「不特定多数の方にアピールしたい」となり、DMのテキスト内容やデザインがフワフワしてしまいます。
ターゲットを明確にして「誰に届けるDMなのか」をまずは意識しましょう。
ステップ②DMの目的を明確にする
ダイレクトメールをデザインに入る前に意識すべきポイント2つ目は「DMを送る目的を明確にする」ことです。
例えば
- 新規サービス開始 → 新規サービスや内容についての認知
- お取引先様限定のキャンペーン → キャンペーンの認知orお問い合わせにつなげたい
- 自社サービスのWEBページをリニューアル → WEBページにアクセスしてほしい
など、DMを送る目的を明確にすることで、ゴールから逆算してDMの内容、アクションを起こしてもらうためにどの部分を目立たせるかを決めることができます。
ステップ③DMの要素を意識する
DMのデザインを制作するにあたり必要な要素は5つです。
この5つの要素を最低限抑えておくことで、構成が決まりデザインにより早く着手できるようになります。
キャッチコピー
ターゲットのお客様が目を引くようにキャッチコピーを考え、最初に目に入るようにデザインしましょう。
「お客様が得られるベネフィット(効果)」などを簡潔に訴求すると良いでしょう。
キャッチコピーで興味を引くことで、DM・ハガキの場合は読み進めてもらえる可能性があがり、封筒・圧着はがきであれば開封してもらえるきっかけをつくることができます。
ターゲット顧客への呼びかけ
いきなり製品・サービスの説明にはいるのではなく、「自分またはうちの会社のことだ」と自分事と捉えてもらえるように、ターゲット顧客への呼びかけやDMを送った目的を伝えましょう。
例えば…
- 〇〇が気になる方へ
- 〇〇に悩んでいる方へ
- 〇〇の業務を効率化したい方へ など
ターゲットを明確にして、この部分をより具体的に記載すると有効性が上がります。
製品・サービスの説明
自社の製品やサービスについて紹介していきましょう。製品やサービスを利用することで、お客様にとってどんなメリットがあるのかを加えながら説明すると効果的です。
ポイントは「自社の製品・サービス」を説明しすぎないこと。ターゲットに合わせて、製品・サービスを説明した文章を考えると良いでしょう。
製品・サービスの内容を詰め込んで訴求したい気持ちはわかりますが、テキストが多すぎると読むことに疲れてしまい読まれなくなる可能性が高まるため、簡潔に伝える説明文を意識しましょう。
また、WEBのサービスページへのアクセスや問い合わせがゴール地点に設定している場合は、説明を簡潔にすることで「もう少し詳しく知りたい」という気持ちを掻き立て、次のアクションにつながりきっかけになります。
特典
DMを受け取った方だけが得られる限定の特典です。オファーといったりもします。
- 限定の割引やプラン
- 無料のキャンペーン
- プレゼント など
特典を記載することで、お客様の購買意欲を掻き立てます。
お問い合わせ先
メールアドレスや電話番号を記載しましょう。専用のWEBページがあればQRコードも合わせて掲載すると良いでしょう。
また、展示会や店舗イベントの場合は地図を記載すると、より来店を促進することができます。
DMのデザインに入る前に、まずは「ターゲット」「DM送付の目的」を明確にしたあと「5つの要素」をもとにレイアウトを組むことで、DMデザインがスムーズに行えるようになります。
レスポンス率を高める!DMデザインのコツ3選
DM作成をする上で、重要なのはレスポンス率です。つまりお客様から多くの反応をもらうことを指します。
そうはいってもターゲットのお客様に興味をもってもらい、わかりやすく内容を伝え、アクションを起こしてもらうデザインに仕上げるにはコツがいります。
ここでは、DMデザインのコツを3つ解説していきます。
文字や画像に強弱をつける
訴求したい内容に目がいくように、目立たせたい内容や、注目してほしい画像は強弱を出しましょう。
具体的には下記を意識すると効果的です。
- キャッチコピーはDMの1/3程度の大きさ
- 訴求したい文字は大きくor色を入れる(例:価格や日付といった数字など)
- 目立たせたい画像は大きめに配置 など
このように読み手側の「目を惹きつけること」をアイキャッチといったりもします。
強弱がないDMは見た目はシンプルで綺麗に見えますが、伝えたい内容がわからずに捨てられてしまう要因となります。
また、人の視線は大きいものから小さいものに動くため、伝えたい内容を大きく、詳細を小さくすることで読む順番を自然に誘導することができます。
視線を意識して内容を配置する
読み手側は印刷物を見る時に、Z型やF型という視線の動きがあります。文字だけでは伝わらないと思うので、下記画像を見てみましょう。

- Z型→紙媒体のDM、チラシ・ポスターなど”横文字”を読むとき
- N型→小説や新聞など日本の特有の”縦文字”を読むとき
の視線の動きです。
紙媒体のDMは主にZ型で読み進める方が多いため、Z型をもとにデザインをしていくと読み手側も内容を把握でき、成約につながる可能性も高まります。
ちなみに「F型」の視線もありますが、これはWebページを見る時の視線の動きになるので、今回は省略します。
色使いを意識する
DMは季節やイベントに合わせた色で興味を惹きつけて、読んでもらうように工夫することも大事です。
「季節に合った色」を例にすると
- 春:桜のピンク、新緑の黄緑 など
- 夏:海や清涼感のブルー系、太陽のオレンジ など
- 秋:紅葉の茶赤、イチョウの黄色 など
- 冬:雪の白や白銀の景色を連想させる銀色やグレー など
※参考元:「Design memo」季節を感じさせる配色パターン
「イベント」を例にすると
- 元旦:紅白や金色といっためでたいを連想する色 など
- バレンタイン:ピンク色やチョコレートの茶色 など
- 七夕:夏や空の青色、星の黄色 など
- クリスマス:ツリーやポインセチアの赤や緑 など
季節やイベントに合った色を使用することで、読み手に自然に共感を与えることができます。
DMデザインの事例3選
弊社アスカ企画が手掛けたDMデザインの事例を3つ紹介します。
デザインのポイントも一緒に掲載していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
※掲載許可をいただいた企業様のDMを掲載していますので無断転載は厳禁でお願いします
自社セミナーDM
toB向けのセミナーDMの事例を2つ紹介します。
新型コロナウィルスが流行してから、オンラインのセミナー(ウェビナー)が主流となりました。
しかし、ここ数ヶ月では、オンサイトのセミナーも開催されている傾向にあります。そのため、ここではオンラインセミナーのDM、オンサイトセミナーのDMの2つを解説していきます。
オンラインセミナーDM

医療機関で課題になっている、働き方改革を推進するためのオンラインセミナーDMです。
| デザインのポイント |
| 【表面】 ・「医師の働き方改革は進んでいますか?」と問いかけのキャッチコピーで読み進めたくなる工夫 ・医療業界ならではの「悩み」を配置することで、共感&セミナー詳細へ自然に誘導 【裏面】 ・行動(お問い合わせ)につながるようにセミナー詳細を記載 ・申込みフォーム(QRコード)を目立つように反対色のオレンジに |
表面・裏面ともに、アピールしたい部分を目立たせたシンプルな構成ですが、読み手側には内容がしっかりと伝わるようにデザインされています。
オンサイトセミナーDM

【SDGインパクト】は、UNDP(国連開発計画)が策定した認証制度ですが、まだ「広く認知されていない」「どんなメリットがあるのかがわからない」という方を対象にした、オンサイト(現場参加型)のセミナーDMです。
| デザインのポイント |
| 【表面】 ・シンプルなセミナー名+「SDGインパクトが分かる!」と赤色の反対色で参加のメリットを記載 ・「悩みを記載して共感を得る」「タイトル」「セミナーのトピック」を読んで、内容が伝わるようデザイン ・細かい説明文は、読みたい方に読ませる魅せ方 【裏面】 ・セミナーの場所と申込み方法を記載 ・現場参加型がメインのため、セミナー実施場所が目立つようにデザイン |
こちらも表面・裏面ともに、伝えたい部分を目立たせて内容が伝わるようにデザイン。特に表面は「SDGインパクトが分かる!」と、一言で参加するメリットが記載されている点がポイントです。
自社製品PRのDM

自社製品のPRを目的としたDMです。「防錆」製品を1つに絞っている点が特徴です。
| デザインのポイント |
| 【表面】 ・製品の特長である『防錆。』でインパクトを与え、文字にも装飾を加えてイメージを与えたデザイン ・デザイン四原則の「反復(繰り返し)」で、画像やテキストをバランスよく配置して製品情報を伝える 【裏面】 ・6つの特徴を視覚的にわかるようにデザイン ・「無料のテストサンプル(QRコード)」の誘導を目立たせる |
表面は読み進めてもらうために、製品の特徴にインパクトをもたせたデザインで制作。裏面には、より細かな6つの特徴を掲載しています。
お問い合わせではなく、「無料テストサンプル配布中」のQRコードを設置することで、ハードル低く集客できる点も考えて制作されています。

DMでアプローチする際の注意点
DMは発送するまでの工程が大変なため、制作することが目的になりがちですが、最大の目的は販売促進や製品・サービスの認知のはずです。DMで効果を高めたい場合は、以下2つの注意点も理解しておきましょう。
- ターゲットに沿ったデザインにする
- 効果測定を行う
コツだけでなく、注意点も抑えておくと成果につながりやすくなるでしょう。
必ずターゲットを決めてデザインする
DMのデザインは、製品・サービスだけを推すことを意識しすぎてしまうと広告宣伝用のチラシになりがちです。
DMのほとんどは新規顧客ではなく、「すでにご利用されているお客様(リピーター)」に送るメッセージ・お知らせです。
再度、お客様に新たなサービスやキャンペーンへのアクションを起こしていただくためにも、構成はもちろん、キャッチコピーやイラストなどを使用してインパクトを与えるデザインに仕上げることも重要です。
効果測定を行う
DMでレスポンスを上げるためには、「今回は〇〇の層に〇〇通DMを送り、◯人から反応があった」と効果測定を行うことが重要になってきます。
効果測定の方法も様々です。
- 電話のお問い合わせ数
- DM限定のクーポンをつくり利用率を計算
- QRコードを添付しWEBサイトへの流入数を見る など
効果測定の結果を元に「ターゲットの変更」「リストの見直し」「配布数を増やす」「デザインの見直し」などを考え実践していくことで、次送る際はより高い効果が期待できます。
DMのデザインに困ったら制作会社への依頼も視野に
ここまで、DMデザインのコツを解説してきました。
しかし…
- DMデザインを制作する時間やリソースがない
- プロに任せて効率化したい
- まだスキル不足でやっぱり難しい
という方は、フリーのグラフィックデザイナーや制作会社に外注することも、成果の出るDMを作るための選択肢です。
ここでは、外注依頼するメリットを解説していきます。
DMのデザインを外部依頼するメリット
DM作成を外部依頼するメリットは、下記の4つです。
- 作業時間や手間、コストの削減
- 高いレスポンス率が期待できる
- 専門業者の独自データを共有
- プロのデザイナーから構成やデザインを制作してもらえる
DMデザインの制作を自社で行う場合、人件費のコストや作業工数が発生します。
しかし制作会社やフリーのデザイナーさんへ依頼すれば、人件費や作業工数を削減できて他の業務に時間を割くことができます。さらにDM作成を得意としている会社やフリーの方なら、高いレスポンス率を期待できるノウハウも蓄積されています。
見た目の完成度だけでなく、効果を最大化したい場合は外注した方がメリットが多いといえるでしょう。
DMデザインを依頼する時に見るべきポイント
DM作成を制作会社やフリーランスへ依頼する際、見逃せないポイントは3つです。
- DMを出す目的などのヒアリング
- サービスの特徴はもちろん、受け取り側の目線に立ったデザイン提案をしてくれる
- DMデザインの実績
上記ポイントをしっかりとチェックし、依頼の有無を決定しましょう。
フリーランスのデザイナーさんはDMのデザインまでとなることが多いですが、制作会社に依頼すると、デザインだけではなく他のサービスも展開しているので無駄を省くことが可能となります。
- デザインから発送まで一括依頼可能
- DMをより効果的にするための営業リストの作成
- 超小ロットも対応
制作会社のHPをチェックして、デザイン以外のサービスも展開しているか確認しましょう。
この記事を執筆しているアスカ企画も、DMのデザインを行っている制作会社です。
『DM効果的に送るリストの提供』『発送の依頼も可能』など、他のサービスも展開しているのでご相談ください。
制作のコツを抑えてDMをデザインしよう
いかがでしたか?
DMの効果が見込めるデザインを作成するには、どこを重視して制作すれば良いのかを解説しました。
デザインのクオリティだけでなく、効果も求められると難しく考えがちですが、ポイントが理解できればDMもスムーズにデザインすることができます。
とはいえ、まだまだ実務経験が少なかったり、そもそも社内のリソースがないとDMのデザインも難しく、予想以上に時間を使いがちです。
そんな時は、「印刷物の制作会社」「DMのデザインに特化」した業者さんに依頼することで、業務効率アップや効果を最大化することができます。
その際は当社、アスカ企画へご相談いただければ、DMのデザインだけでなく、他社にはない企業リストのデータで営業支援も掛け合わせ、より効果的なDM発送が可能です。